とこなめ歴史発見

 歴史文化部会では、TVタックで「とこなめ歴史発見」番組を平成10年の4月より1年間放映してきました。先ず企画の進め方について述べますと、それが常滑にとって画期的な歴史であっても、長い間に忘れられてしまったような話題性のある史実を、最初に沢山集めてみました。そして、その中から組み合わせをして、まとまったものから逐次放映して参りました。その12回分の題名を、次にご紹介しましょう。

 4月  大野のみやげ物と潮湯治
 5月  葡萄酒の幻想
 6月  帝國ホテルのタイル
 7月  名古屋城の常滑
 8月  天神山の石碑の謎
 9月  常滑の自然海岸
10月  金島山
11月  バタン島漂流記
12月  常滑の阿吽
 1月  常滑八景
 2月  飛行船殉死物語
 3月  常滑の窯と煉瓦煙突
 この番組を見た市民からは、「今まで知らなかった常滑が見えてきて、こんなにすばらしい故郷に驚きと喜びを感じました。」と言うコメントも戴いています。そうなんです。今までの常滑の歴史書ではあまり触れなかった、もう一つの常滑を紹介しようと、がんばってきた私共の意図が、そこにあるのです。
 しかし、私共は常滑の歴史を、時系列的に順を追って紹介しているのではありません。常滑のある時点に焦点を絞り、そのスポットをクローズアップして紹介しているに過ぎないのです。従って、点と点が線で結ばれていない番組であることも、承知して戴きたいと思います。更に、番組を面白くしようと、視聴者に対するコビも窺えるでしょうが、私共は肩肘を張った番組よりも、リラックスして楽しんで戴ける番組を提供しようと、企画して参りましたので、中には、物足りないと感じる方が居られるかもしれません。やっている人も、見てくれる人もみんな楽しんでもらおう、しかし、間違ったことは絶対に放映するべきではないという方針のもとに、その点だけは慎重に扱って参りましたが・・。
 それともう一つ、私共が留意したことがあります。それは、この番組がその内容において最高のものであるとしたら、それに出演される方々も、それに見合った最高の人でなければならない、という鉄則を貫いていることです。例えば、社会的地位の高い盛田(株)の盛田会長や、石橋常滑市長などにご登場願っているのも、そうした意図があるからです。それから、常滑の史実をいつも全国的規模で見直していることも、この際訴えたいと思います。
 後半番組では、漂流・阿吽・八景・飛行船などが出てきます。それがどうして常滑と関わりがあるのか、中には妙に思われる方もあるでしょうが、見ていただければ納得していただけると思います。。
 常滑は、今や新空港問題をかかえて、大きく揺れ動いております。常滑発展の為には、大いに結構なことだと思います。しかし、常滑でも過去に遺さなければならなかった大切な建物を、取り壊してしまった史実があります。今後この常滑で、そうした遺恨が遺らないように、お互いの立場を尊重し合い、常滑の発展の為にも全市民挙って、考えて行かなければならないと思います。


とこなめ歴史発見 PartII

2006年 有志が集まり、知多半島ケーブルネットワーク(CCNC)で、以下の「とこなめ歴史発見 PartII」の番組を6本放映いたしました。

1. 探してみよう! 常滑焼の陶像
2. 知多の漂流記
3. 知多半島の古窯
4. 戦艦大和の艦長は常滑出身だった
5. 外装タイルと常滑
6. 常滑にも来た。伊能忠敬 (著作権の関係で、未公表)